太極たいきょく)” の例文
この千変万化を八卦はっけかくし、八卦を分てば六十四、六十四の卦は結局、陰陽の二元に、陰陽の二元は太極たいきょくの一元に納まる、というのが易の本来だと承りました。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
道教では、この宇宙を、魔界と仙界の二元からなるものとて、北斗ほくと太極たいきょく、二十八宿などの星座をあがめ、それは人の世の治乱吉凶禍福の運行とも、密接なつながりがあるものとしている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「新九郎ッ、そちが自斎に打ち込まれた太極たいきょくの太刀はこれだ!」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)