“天長節（てんちょうせつ）” の例文
「もう飯（めし）を食っとる暇はない。またしばらく忙（せわ）しいで木（こ）っ葉（ぱ）みじんだ。今夜はおそいかもしれんよ。おれたちには天長節（てんちょうせつ）も何もあったもんじゃない」
或る女：2（後編） (新字新仮名) ／ 有島武郎(著)
霜らしい霜は、例年明治天皇の天長節（てんちょうせつ）、十一月三日頃に来る。
みみずのたはこと (新字新仮名) ／ 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
○天長節（てんちょうせつ）夜会食卓の真景（口絵参照）
食道楽：秋の巻 (新字新仮名) ／ 村井弦斎(著)
菊の花天長節（てんちょうせつ）は過ぎにけり
病牀六尺 (新字旧仮名) ／ 正岡子規(著)
「こりゃいよいよ冬が来るんだよ。また今年も天長節（てんちょうせつ）には大雪だろうね。星野はどうしているかしらん」
星座 (新字新仮名) ／ 有島武郎(著)