実にこの差別は天地霄壌てんちしょうじょうもただならざる差別であって、ヨブは大苦難のさかずきを飲みしために、ついにかくの如き霊的進歩をぐるに至ったのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
一つ十銭の歯ブラッシや雲脂取ふけとり香水や時間表や蚤取粉のみとりこなどを買い集めてそのトランクの中に叩きこんで出かける手軽さとは、正に天地霄壌てんちしょうじょうの差があった。