大膳太夫だいぜんだゆう)” の例文
彼は外様とざま中の外様大名なり。その乃祖元就が、正親町おおぎまち天皇の即位大礼の資を献じてより以来、恩賜の菊桐は、彼が伝家でんかの記号となり、大膳太夫だいぜんだゆうは、彼が伝来の通称となれり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
すなわち一人は薩摩さつまの大領、島津修理しゅり太夫のお側用人、猪飼市之進いかいいちのしんその人であり、もう一人は毛利大膳太夫だいぜんだゆうの家老、宍戸備前ししどびぜんその人であり、もう一人は山内土佐守の家老、桐間蔵人きりまくらんどその人であり
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
一、松平大膳太夫だいぜんだゆう様、(長州藩主)鉄砲洲てっぽうずおよび佃島つくだじま
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)