大友おおとも)” の例文
天智は、その子の大友おおとも皇子、のちの弘文こうぶんに天皇の位をゆずろうとして、皇太弟大海おおあま人は、その地位を去って僧侶とならざるをえなくさせた。そのやり方が陰険であった。
透明怪人を、たったひとりで、尾行した子どもというのは、少年探偵団の副団長で、小林団長のかた腕と言われる、大友おおとも少年でした。大友ひさしという、中学二年生なのです。
透明怪人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
彼はあしたは長谷はせ大友おおともと晩飯を共にするつもりだった。こちらにないスコットの油画具あぶらえのぐやカンヴァスも仕入しいれるつもりだった。フロイライン・メルレンドルフの演奏会へも顔を出すつもりだった。
十円札 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)