大丈夫ますらお)” の例文
一首の意は、大丈夫ますらおだと自任していたこのおれも、お前との別離が悲しく、此処ここの〔水茎の〕(枕詞)水城みずきのうえに、涙を落すのだ、というのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
かういふ人こそ大丈夫ますらおだと言ひたいやうなものである。
ことあげて雖称ほむともつきじ月のる西のえみし大丈夫ますらおごゝろ
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
大丈夫ますらおとおもへる吾や」はその頃の常套語で軽いといえば軽いものである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
大井川朝風寒み大丈夫ますらおおもひてありし吾ぞはなひる
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)