夜食やしょく)” の例文
この尾行者のあるのに気がついたのは、横浜はまの銀座といわれるあのにぎやかな伊勢佐木町いせざきちょう夜食やしょくり、フラリと外へ出た直後のことだった。
疑問の金塊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
みんなと、いっしょに、お夜食やしょくをごちそうになったあとで、その書斎にはいり、電灯を消し、洋服をぬいで、シャツのまま長イスに寝そべって、毛布をかぶりました。
黄金豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
今のうちに喰べるものは喰べて置かないと、たとい若い婦人にしても、顔面のない屍体を見ると食慾がなくなるだろうと考えて、当直は夜食やしょく親子丼おやこどんぶりふたをとった。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)