夜半過よなかすぎ)” の例文
そして夜半過よなかすぎに眼をさまして見ると自分の次ぎの床には、例の醜男が口をあんぐりけて眠つてゐた。
養母はその居間にこもってしまい、不動明王を一心不乱に拝むことで、口に何ごとか念じつゝ床の間にかけた火炎の像の前に礼拝して十時となり十一時となり、時には夜半過よなかすぎに及ぶのです、居間のうち
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)