外様ほかさま)” の例文
旧字:外樣
「それでも、ちゃんと、おあとを見届けておいでになったものでございますから、外様ほかさまと違いまして、お断わり申すことはできないので困っておりまする……」
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
(それでは外様ほかさまを伺います。)(ああ、行って来な。内じゃお座敷を廻らせないんだが、お前の事だ。)もっとも、(霞の五番さん)大島屋さんのお上さんのほかには
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
傳「是は何うも飛んだ事を云いました、是は何うも恐入りましたな、外様ほかさまなれば云いませんが、貴方様でございますから内聞に出来る事と心得て飛んだ事を申しました」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
若「如何様いかゞさまでございます、お馴染なじみもございましょうが、えへ……外様ほかさまからお尻の出ないようにお話を致しましょう、えへ……お馴染もございましょうがお手軽様に一晩おうかれは如何で、へい/\/\」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)