塵氛ぢんぷん)” の例文
あの六篇の小品を読むと、文壇離れのした心もちがする。作者が文壇の塵氛ぢんぷんの中に、我々同様呼吸してゐたら、到底たうていあんな夢の話は書かなかつたらうと云ふ気がする。
点心 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)