塩豌豆しほゑんどう)” の例文
しかし炉側ろばた胡坐あぐらをかいたお民は塩豌豆しほゑんどうを噛みながら、「又壻話かね、わしは知らなえよう」と相手になる気色けしきも見せなかつた。以前のお住ならばこれだけでも、大抵あきらめてしまふ所だつた。
一塊の土 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)