場所柄ばしょがら)” の例文
お玉の怖いというのは、ただ場所柄ばしょがらが怖いというだけではなくて、なんだかしんしんといやな気持になってゆくのでありました。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そこから見渡した外部そとの光景も場所柄ばしょがらだけににぎわっていた。裏へぬきを打ってはずしのできるようにこしらえたすかしの板敷を、絶間なく知らない人が往ったり来たりした。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)