土佐派とさは)” の例文
その障壁画しょうへきがに筆をふるわれる第一のお方と選ばれたということが——流行はやらぬ土佐派とさはの宮廷画家などからは、あくどい色彩をもって俗画ぞくがく男——などと蔭口いわれている原因でございましょう
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
国芳の武老絵は古来土佐派とさはに属せし領域を奪ひ以て浮世絵の範囲を広めたるものと見るも可ならんか。余は浮世絵師中ややデラクロワ、メイソニエーを連想せしむべき画家ある事を喜ばずんばあらず。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)