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国持
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くにもち
ふりがな文庫
“
国持
(
くにもち
)” の例文
……ねえ、お仲間さん、実はこの店を、きょう一日あっしら五人で買い切ったんでござんす。大名であろうと
国持
(
くにもち
)
であろうと坊主、御高家、浪人者。
顎十郎捕物帳:21 かごやの客
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
そうした都市政策の一方、大御所政治は、農村に対しても、従来の放漫な切り取り徴発や、
国持
(
くにもち
)
まかせを許さなかった。徳川式の封建政策をぽつぽつ
布
(
し
)
きはじめていた。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
欧洲における新教革命の反動として
勃興
(
ぼっこう
)
したる「ジェスイト」派の高僧、
熱信
(
ねっしん
)
篤行
(
とっこう
)
の君子ザウィエールの手によりて、洗礼を受けたるもの、上は
国持
(
くにもち
)
、
城持
(
しろもち
)
の大名より
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
そこの、峰に立って考えてみた時、小六は、まだまだ自分が、いかに野望を抱いても、土豪の位置を脱して、一箇の
国持
(
くにもち
)
となるには、日の遠いことを知った。その資格がないことを覚った。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
国
常用漢字
小2
部首:⼞
8画
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
“国持”で始まる語句
国持衆
国持諸侯