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固執
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こしゅう
ふりがな文庫
“
固執
(
こしゅう
)” の例文
彼らはいずれも自己の性向、世界観に絶対に
固執
(
こしゅう
)
していて、他との討論の結果、より高い結論に達するなどということを知らなかった。
悟浄出世
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
客観情勢がどんなに変化しても、一つの政策を
頑固
(
がんこ
)
に
固執
(
こしゅう
)
していると、基本目的が失われる危険がある。そうなると正に
本末転倒
(
ほんまつてんとう
)
である。
政治学入門
(新字新仮名)
/
矢部貞治
(著)
融通のきかぬ一本調子の趣味に
固執
(
こしゅう
)
して、その趣味以外の作物を一気に
抹殺
(
まっさつ
)
せんとするのは、英語の教師が物理、化学、歴史を受け持ちながら
作物の批評
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
吾人の魂を解放せしめよ!……形あるものはその形に
固執
(
こしゅう
)
する。現在は未来の犠牲となることを
拒
(
こば
)
む。ピラミッドは長くピラミッドたらんことを欲する。
ジャン・クリストフ:01 序
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
この故にこれら四種の理想は、互に平等な権利を有して、
相冒
(
あいおか
)
すべからざる標準であります。だから美の標準のみを
固執
(
こしゅう
)
して真の理想を
評隲
(
ひょうちょく
)
するのは
疝気筋
(
せんきすじ
)
の飛車取り王手のようなものであります。
文芸の哲学的基礎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“固執”の意味
《名詞》
固 執 (こしつ, こしゅう)
自分の意見を押し通し、妥協しないこと。
過去の出来事がいつまでも心の内に残り、影響を及ぼすこと。
(出典:Wiktionary)
固
常用漢字
小4
部首:⼞
8画
執
常用漢字
中学
部首:⼟
11画
“固執”で始まる語句
固執派