“四家町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よつやちやう66.7%
よつやまち33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四家町よつやちやう寂然ひつそりとして、唯一軒理髪床の硝子戸に燈光あかりが射し、中から話声が洩れたので、此処も人間の世界だなと気の付く程であつた。間もなく花屋町に入つた。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
軈て、十二時を報ずるステーションの工場の汽笛が、シッポリ濡れた樣な唸りをあげる。と、此まちに天主教を少し許り響かせてゐる四家町よつやちやうの教會の鐘がガラン/\鳴り出した。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
高田の四家町よつやまちまで参りまして、その帰り途に目白坂の下まで参りますと、寺の生垣いけがきの前に男と女が立ち話をして居りましたが、わたくしの提灯の火を見ると
半七捕物帳:69 白蝶怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)