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囈語
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ねごと
ふりがな文庫
“
囈語
(
ねごと
)” の例文
何遍か己は寐入りさうになつたが、眠つてゐるワシリが寝返りをしたり、何か分からぬ
囈語
(
ねごと
)
を言ふのに妨げられた。
樺太脱獄記
(新字旧仮名)
/
ウラジミール・ガラクティオノヴィチ・コロレンコ
(著)
「皮肉なら好いけれども、時々気の知れない
囈語
(
ねごと
)
を云うにゃ困るじゃないか。何でもこの頃は様子が少し変だよ」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
八はふと何物かに驚いて目を醒まして見ると、もうねむたくはない。驚いたのは、多分隣の部屋に寝てゐる軍人の一人が
囈語
(
ねごと
)
でも云つて、寝返でもしたのであつたらう。
金貨
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
四の五のなしとは結構な
仰
(
おお
)
せ、私も手短く申しましょうならお辰様を
売
(
うら
)
せたくなければ御相談。ふざけた
囈語
(
ねごと
)
は
置
(
おい
)
てくれ。コレ七、
静
(
しずか
)
に聞け、どうか売らずと済む工夫をと云うをも待たず。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
この時ワシリは
囈語
(
ねごと
)
に何か囁いた。それが己には溜息のやうに聞えた。そしてあれは誰の事を思つてゐるのだらうかと想像した。己は解く事の出来ない謎を解かうとして、深い物思に沈んだのである。
樺太脱獄記
(新字旧仮名)
/
ウラジミール・ガラクティオノヴィチ・コロレンコ
(著)
“囈語”の意味
《名詞》
寝言。譫言。
戯言。
(出典:Wiktionary)
囈
漢検1級
部首:⼝
21画
語
常用漢字
小2
部首:⾔
14画
“囈”で始まる語句
囈言
囈
囈口