嗜欲きよく)” の例文
だから、代助は今日迄、自分の脳裏に願望ぐわんもう嗜欲きよくが起るたびごとに、是等の願望ぐわんもう嗜欲きよくを遂行するのを自己の目的として存在してゐた。二個の相容れざる願望ぐわんもう嗜欲きよくが胸に闘ふ場合も同じ事であつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)