嗅気にほひ)” の例文
階段の側にむせるやうな石炭や油の嗅気にほひたゞよつたコック場のドアがあり、此方側の、だらしなく取散らかつた畳敷の女給溜りには、早出らしい女給の姿もみえて、その一人が立つて来て
のらもの (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)