喰違くいちがい)” の例文
その日になって、赤坂喰違くいちがいの紀州家の邸では、数寄屋の床の飾りつけから道具万端ちゃんと用意が出来ているはずだった。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
筋違すじかい」「講武所こうぶしょ」。現万世橋が「眼鏡橋」。「御隠殿ごいんでん」「喰違くいちがい」「鉄砲洲」「お玉ヶ池」「新堀端」「大根河岸」「竹河岸」「白魚河岸」「へっつい河岸」。
昔の言葉と悪口 (新字新仮名) / 三遊亭金馬(著)
喰違くいちがい岩倉いわくら公襲撃の頃からソロ/\始まって、明治十一年、大久保おおくぼ内務卿の暗殺以来、毎度の兇変きょうへんは皆政治上の意味を含んで居るから、わば学者の方は御留主おるすになって
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
赤坂、喰違くいちがい松平佐渡守まつだいらさどのかみの中間部屋。
顎十郎捕物帳:07 紙凧 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)