“喬僉知”の読み方と例文
読み方割合
きょうせんち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上々官金僉知きんせんち朴僉知ぼくせんち喬僉知きょうせんちの三人はいずれも広縁に並んで拝をした。ここでは別に書類を捧呈ほうていすることなどはない。茶も酒も出されない。
佐橋甚五郎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ささげて来た朝鮮王李※りえんの国書は江戸へ差し出した。次は上々官金僉知きんせんち朴僉知ぼくせんち喬僉知きょうせんちの三人で、これは長崎ながさきで造らせた白木の乗物に乗っていた。
佐橋甚五郎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
天正十一年に浜松を立ち退いた甚五郎が、はたして慶長十二年に朝鮮から喬僉知きょうせんちと名のって来たか。それともそう見えたのは家康の僻目ひがめであったか。確かな事は誰にもわからなんだ。
佐橋甚五郎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)