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喙
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クチバシ
ふりがな文庫
“
喙
(
クチバシ
)” の例文
郎女は、
徐
(
シヅ
)
かに
両袖
(
モロソデ
)
を、胸のあたりに重ねて見た。家に居た時よりは、
褻
(
ナ
)
れ、
皺立
(
シワダ
)
つてゐるが、小鳥の
羽
(
ハネ
)
には、なつて居なかつた。手をあげて唇に触れて見ると、
喙
(
クチバシ
)
でもなかつた。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
思ひがけない声を、
尚
(
ナホ
)
も出し続けようとする口を、押へようとすると、自身すらいとほしんで居た柔らかな唇は、どこかへ行つてしまつて、替りに、さゝやかな管のやうな
喙
(
クチバシ
)
が来てついて居る——。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
“喙(くちばし)”の解説
くちばし(嘴、喙、觜)とは、鳥類他の採食器官で、上下の顎が突出し、口周辺がひと繋がりの角質の板によって硬くなったもの。頭部の他の部分から滑らかに続くものもあるが、鳥類ではその間に区別がある。唇のような柔軟性がないが、硬いために突くなどする際には効果が大きい。一般には鳥のそれを指す。
(出典:Wikipedia)
喙
漢検1級
部首:⼝
12画
“喙”を含む語句
容喙
口喙
吻喙
喙木鳥
喙長魚
御喙容