啾啾しうしう)” の例文
君自身これが染上そめあげをたすけ、君自身これを赤大根とののしる、無情なるも亦甚しいかな。君け、啾啾しうしう赤大根のこく、文壇の夜気を動かさんとするを。然れども古人言へることあり。
八宝飯 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
先生が俊爽しゆんさうの才、美人を写して化を奪ふや、太真たいしん閣前かくぜん牡丹ぼたん芬芬ふんふんの香を発し、先生が清超の思、神鬼を描いて妙に入るや、鄒湛すうたん宅外、楊柳に啾啾しうしうの声を生ずるはすでに天下の伝称する所
「鏡花全集」目録開口 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)