唾吐つばき)” の例文
間もなく緋縮緬のちゃんちゃんを着た本当のちんを二匹連れて来て、我々の仲間入りをさせ、喰いかけの餡ころだの、鼻糞や唾吐つばきのついた饅頭だのを畳へばら/\振り撒くと
少年 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
と、白酒の中へ痰や唾吐つばきを吐き込んで二人にすゝめる。
少年 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
と、曖昧あいまいに、唾吐つばきみ込みながら口の内で云った。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)