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哀憐
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あわれみ
ふりがな文庫
“
哀憐
(
あわれみ
)” の例文
深い
哀憐
(
あわれみ
)
のこころが岸本の胸に
湧
(
わ
)
いて来た。そのこころは節子を救おうとするばかりでなく、また彼自身をも救おうとするように湧いて来た。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「御免なすって、」と盗むように
哀憐
(
あわれみ
)
を乞う目づかいをする。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼は
下手
(
へた
)
に節子を避けようとするよりも、そこまで
哀憐
(
あわれみ
)
を持って行ったことから
反
(
かえ
)
って自分の心の軽くなるのを覚えた。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
彼は節子に対する
哀憐
(
あわれみ
)
を自分の行けるところまで持って行こうとして、兄に隠し、
嫂
(
あによめ
)
に隠し、祖母さんに隠し、久米に隠し、自分の子供にまで隠し
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
生みの母を求める心は、早くから半蔵を
憂鬱
(
ゆううつ
)
にした。その心は友だちを慕わせ、師とする人を慕わせ、親のない村の子供にまで深い
哀憐
(
あわれみ
)
を寄せさせた。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
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哀憐
(
あわれみ
)
が捨吉の胸に起って来た。彼は夫婦と車座になって、部屋の畳の上に額を押宛てながら、もうそろそろ年寄と言っても可い人達のかわるがわるする
祈祷
(
きとう
)
の言葉を聞いた。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“哀憐”の意味
《名詞》
哀 憐(あいれん)
かわいがって哀れむこと。
(出典:Wiktionary)
哀
常用漢字
中学
部首:⼝
9画
憐
漢検準1級
部首:⼼
16画
“哀憐”で始まる語句
哀憐惠與