名立なだ)” の例文
奥方は名立なだたる美人で、賢明の聞えが高いのに、当主は凡物で、そうして愚図に近いこと——その凡物で、愚図に近い夫を、長い間
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
して、この附近で名立なだたる大滝を見て行こうじゃないか、高さ三千尺、飛騨の国第一等の大滝が、これから程遠からぬところにあるそうだ、それをひとつ見物して、明朝出立のことにしたらどうだ
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)