史糸しし)” の例文
素材の史糸ししはどこまで史家の糸で織って行きたいと思うし、またすこしでも往時おうじの実際を紙背しはいに読む読者の試案にもなろうかと、折にふれお目にかけているにすぎない次第である。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)