古国ふるくに)” の例文
そのくせ、いつの日にか大和を大和ともおもわずに、ただ何んとなくいい小さな古国ふるくにだとおもう位の云い知れぬなつかしさで一ぱいになりながら、歩けるようになりたいともおもっているのだ。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)