口喧嘩くちげんか)” の例文
それが、あの、「青い鳥」に綴方を掲載せられてからは、急に臆病な、いやな子になりました。母と、口喧嘩くちげんかをするようにさえなりました。
千代女 (新字新仮名) / 太宰治(著)
そンな癖、妹と口喧嘩くちげんかするときは、きまって、俺ァ東京さん行ってしまう——と怒鳴るのだった。
冬枯れ (新字新仮名) / 徳永直(著)
愛想あいそうのないことをするのはしかたがないがね、物思いをさせられたり、嫉妬しっとを覚えさせられたりすることもなく、よく双方で口喧嘩くちげんかはしても、しかたのないと思うことは
源氏物語:52 東屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
そして、先輩のYさんと口喧嘩くちげんかを始めている。Yさんもかなり酔われているようだ。
野狐 (新字新仮名) / 田中英光(著)
そのあいだ二人だけでったことがあるのか、また、恋人同士らしい交渉があったか、ひそかに逢ったとすればどこでどんなふうだったか、愛の言葉をささやくとか、口喧嘩くちげんかなどが交わされたか。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
愛の言葉をささやくとか、口喧嘩くちげんかなどが交わされたか。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)