トップ
>
口利
>
くちきき
ふりがな文庫
“
口利
(
くちきき
)” の例文
あんまり
突然
(
だしぬけ
)
に無法な御検分でございますから、当家の老主人も若主人も、親類も組合も土地の
口利
(
くちきき
)
もみんな
呆気
(
あっけ
)
に取られてしまいました。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
あとで知ったが、石山氏は村の
博識
(
ものしり
)
口利
(
くちきき
)
で、今も村会議員をして居るが、政争の
劇
(
はげ
)
しい三多摩の地だけに、昔は自由党員で壮士を連れて奔走し、白刃の間を
潜
(
くぐ
)
って来た男であった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
お島はそれでその時はまた自分の家の
閾
(
しきい
)
を
跨
(
また
)
ぐ気になるのであったが、この老人や青柳などの
口利
(
くちきき
)
で、婿が作以外の人に決めらるるまでは、動きやすい心が、
動
(
と
)
もすると家を離れていこうとした。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
利
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
“口利”で始まる語句
口利口