又聞またぎき)” の例文
私もふだんなら「何だ、又聞またぎきのくせに」と一矢酬いる所なのだが、何しろ其の冒険の予想で夢中に喜ばされていた際なので、嬉しがって彼の知ったかぶりを傾聴した。
虎狩 (新字新仮名) / 中島敦(著)
書物や又聞またぎきを証拠として主張するのであるし、反駁するものも、常識上そんなことが有り得べきものではないという点から反駁するのでありますから、ドチラもこの事実を
またお時から、又聞またぎき、孫引に聞いている。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
書物と又聞またぎきでは歯痒はがゆくてならぬ、それに彼地あっちから渡って来る機械とても、果してそれがほんとうに新式のものであるやらないやらわからぬ、彼地ではもはや時代遅れの機械が日本へ廻って