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卯刻
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むつ
ふりがな文庫
“
卯刻
(
むつ
)” の例文
木場の大旦那で、万両
分限
(
ぶげん
)
の甲州屋万兵衛は、今朝、
卯刻
(
むつ
)
半(七時)から
辰刻
(
いつつ
)
(八時)までの間に、風呂場の中で殺されていたのです。
銭形平次捕物控:048 お藤は解く
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は、八五郎だけを殘して歸りましたが、翌る朝
卯刻
(
むつ
)
(六時)過ぎ、八五郎の『大變』が明神下の平次の家へ飛び込んだのです。
銭形平次捕物控:307 掏られた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ガラッ八の八五郎が、鉄砲玉のように飛び込んで来たのは、定五郎が殺されてから、四日目の朝、まだ
卯刻
(
むつ
)
半(七時)前でした。
銭形平次捕物控:227 怪盗系図
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
寅刻
(
なゝつ
)
(四時)の鐘を
卯刻
(
むつ
)
(六時)と間違へましたよ、——利八の野郎はすつからかんになつて戸が開くとすぐ飛び出しましたよ
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
寅刻
(
ななつ
)
(四時)の鐘を
卯刻
(
むつ
)
(六時)と間違えましたよ、——利八の野郎はすっからかんになって戸が開くとすぐ飛び出しましたよ
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「とんでもない。
子刻
(
ここのつ
)
の鐘を聴いて、それを合図に裏口から入れて貰って、朝の
卯刻
(
むつ
)
(六時)の鐘を合図にそっと脱け出す寸法なんで、へッ」
銭形平次捕物控:061 雪の足跡
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
こいつは親分に見て貰ふ外にないと思つて、
卯刻
(
むつ
)
(六時)少し過ぎに、手代の小半次に頼んで、近所の人をこゝへよこしましたが、まだ着きませんか
銭形平次捕物控:209 浮世絵の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「へエ、——
卯刻
(
むつ
)
(六時)にならなきや、表戸を明けてくれませんよ。三五郎親分のところは、それが仕來りなんで」
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ヘエ、——
卯刻
(
むつ
)
(六時)にならなきゃ、表戸を開けてくれませんよ。三五郎親分のところは、それが仕来りなんで」
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
駆け付けたのは、まだ
卯刻
(
むつ
)
半(七時)そこそこ、往来の人は、聖堂裏の淋しい木立の下に立って、物をも言わずに、緊張した動揺を続けております。
銭形平次捕物控:060 蝉丸の香炉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ガラッ八が飛込んで来たのは、まだ
卯刻
(
むつ
)
半(七時)そこそこ、平次はようやく起出して、これから朝飯という時です。
銭形平次捕物控:068 辻斬綺談
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「今朝ほど、下女のお元が見付けて騷ぎになりました。
卯刻
(
むつ
)
(六時)過ぎだつたと思ひます。藏の戸が半分開いてゐたので、びつくりして覗くと——」
銭形平次捕物控:229 蔵の中の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
まだ
卯刻
(
むつ
)
半(七時)過ぎ、火事場帰りの
人足
(
ひとあし
)
が
漸
(
ようや
)
く
疎
(
まば
)
らになって、石垣の上は、白々と朝霜が残っている頃です。
銭形平次捕物控:059 酒屋火事
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
卯刻
(
むつ
)
半(七時)過ぎでございました、——その頃になると、いつも起きて来る主人が、今朝に限って起き出さないので、変だと思って行ってみると——」
銭形平次捕物控:099 お篠姉妹
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「たゞ辰三さんが下で大きな聲を出したので、びつくりしました。
卯刻
(
むつ
)
(六時)時分だつたと思ひます」
銭形平次捕物控:180 罠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
鎌倉町へ着いたのは、
卯刻
(
むつ
)
(六時)少し前、早起きの店は表戸を開けて、往来の掃除を始めた頃です。
銭形平次捕物控:045 御落胤殺し
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
鎌倉町へ着いたのは、
卯刻
(
むつ
)
少し前、早起きの店は表戸を開けて、往來の掃除を始めた頃です。
銭形平次捕物控:045 御落胤殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
あの晩、誰も主人殺しでないという確かな証拠を持っていないのに、たった一人だけ、
子刻
(
ここのつ
)
から
卯刻
(
むつ
)
まで
他所
(
よそ
)
に居たという確かな証拠(
現場不在証明
(
アリバイ
)
)を持った人間が居る。
銭形平次捕物控:061 雪の足跡
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
そんな事を言う万七を追い立てるように、寮へ着いたのはやがて
卯刻
(
むつ
)
半(七時)頃でした。
銭形平次捕物控:061 雪の足跡
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
まだ
卯刻
(
むつ
)
半(七時)というのに、主人の宗太郎は、尻を端折って、雪を掃いていたのです。
銭形平次捕物控:046 双生児の呪
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「佐の市のお
袋
(
ふくろ
)
が、
卯刻
(
むつ
)
(六時)前に開けた。輪鍵はちやんと内側へ掛つて居たさうだよ。
戌刻
(
いつゝ
)
時分にお美乃が歸つて來て、お六の死骸を見付けたのは
戌刻半
(
いつゝはん
)
(九時頃)だらう」
銭形平次捕物控:120 六軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
若旦那が、顏へ血が落ちて來たと言つて騷ぎ出したのは、まだ
卯刻
(
むつ
)
(六時)前でした。
銭形平次捕物控:187 二人娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「佐の市のお袋が
卯刻
(
むつ
)
(六時)前に開けた。輪鍵はちゃんと内側へ掛っていたそうだよ。
辰刻
(
いつつ
)
(八時)時分にお美乃が帰って来て、お六の死骸を見付けたのは辰刻半(九時)頃だろう」
銭形平次捕物控:120 六軒長屋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
今朝目が覺めたのが
卯刻
(
むつ
)
半(七時過ぎ)驚いて飛んで來た——と斯ういふ話で
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「早かつたさうですよ。
卯刻
(
むつ
)
(六時)少し過ぎ」
銭形平次捕物控:127 彌惣の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「早かったそうですよ。
卯刻
(
むつ
)
(六時)少し過ぎ」
銭形平次捕物控:127 弥惣の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
卯刻
(
むつ
)
半(七時)前に八五郎は叩き起されました。
銭形平次捕物控:065 結納の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
卯刻
(
むつ
)
半前に八五郎は叩き起されました。
銭形平次捕物控:065 結納の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
卯刻
(
むつ
)
(六時)少し前ですよ」
銭形平次捕物控:094 死相の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
卯刻
(
むつ
)
半(七時)そこそこで」
銭形平次捕物控:107 梅吉殺し
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
卯
漢検準1級
部首:⼙
5画
刻
常用漢字
小6
部首:⼑
8画
“卯刻”で始まる語句
卯刻半