匆匆そうそう)” の例文
この帰りに更にロダン先生に逢つた事のうれしさを今この旅先で匆匆そうそうと書いてしまふのは惜しい気がする。しばらく一人で喜んで居よう。(六月廿日)
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
東帰とうきを急ぐ晶子は第二第三の印象を書く暇も無く匆匆そうそうとして巴里パリイを見捨てたから、その出立後しゆつたつごに受取つたそれ等の手紙の中の二三を訳して晶子へ送る事とする。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)