かぐ)” の例文
あはれ姥桜、残んのいろ香艶に婉なる三十女お藤がかぐはしき体臭よ。癇癪持らしい色白面長のその顳顬こめかみには頭痛膏の江戸桜が小さく切つて貼られてゐよう。
山の手歳事記 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
かぐわしい気品と香気とを漂わせているのであった。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)