剣創けんそう)” の例文
怪刀の柄ざわりが、ぐんぐん胸をつきあげてきて、理非曲直きょくちょくは第二に、いまは生き血の香さえかげばいい丹下左膳、右頬の剣創けんそうをひきゆがめて白い唇が蛇鱗だりんのようにわななく……。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)