前夫ぜんふ)” の例文
彼女の前夫ぜんふは親類仲で、慶応義塾出の男であった。最初は貨殖を努めたが、耶蘇やそを信じて外川先生の門人となるに及んで、聖書の教を文句通もんくどおり実行して、決して貸した金の催促をしなかった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)