利潤まうけ)” の例文
三倍五倍の利潤まうけで、金持や物好きな人間に賣り付けるのだから、拔荷扱ひは商人の風上にも置けねえ、くづのやうな人間だ
「だが、自分達の利潤まうけのために、お上の御法を破る奴は憎いね。その上仲間を殺したり、——俺の家まで燒いたり」
笹屋の宗太郎は、傴僂で跛者で、その上小金を貸して、細い利潤まうけを樂しむ、名題の握り屋です。
いくらかの利潤まうけを見たことだらうし、八五郎を動かして、一應多良井家の内輪を探らせた平次も、それを言ひ立てて、多良井家に目に物見せるわけには行かなかつたものか