利幹としもと)” の例文
三十二世利幹としもと公の代、大晦日の午すぎから、れいのごとくに掛取りが二十と何人押しかけてきた。元日になっても動かず、歳旦の式を挙げることができないのでみな弱り切った。
ボニン島物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)