初穂はつ)” の例文
旧字:初穗
それを、欄干てすりからのぞきますとね、漬物おけ、炭俵と並んで、小さな堂があって、子供が四五人——うまの日でした。お稲荷講、万年講、お稲荷さんのお初穂はつ
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そして、収穫時が来ると、お初穂はつをどれも一箇ひとつずつ、妙法様と御先祖にお供えした後は、皆売り出すのだから、今からの手入れは決してゆるがせにはできない。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)