刃斑はむら)” の例文
けれど弦之丞はいつまでも、刃斑はむらにとどまる過去の血の夢に見入っている。もちの木坂で斬って斬って斬り飽いたあの夜の空模様は、なおまざまざとしてここに影を宿している。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)