函荷はこに)” の例文
煙のように棚びいている夜霧のために、船の帆檣ほばしらも海岸の人家もぼうっとぼかされ、波止場に積まれた袋荷ふくろに函荷はこにも霧にめられて、その雨覆ほろにたまった雫の珠がきらきら光っていた。