“凸凹（とつおう）” の例文

蓮池の手前から横に切れる裏路もあるが、この方は凸凹（とつおう）が多くて、慣（な）れない宗助には近くても不便だろうと云うので、宜道はわざわざ広い方を案内したのである。

門 (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)

偶然的にでき始めた凸凹（とつおう）が次第に成長し、その角（つの）の長さと粒の大きさとには一定の関係がある事、その大きさにある上下の限界のある事などがだいぶわかって来たが

自然界の縞模様 (新字新仮名) ／ 寺田寅彦(著)

そこには小（ち）さい岩が多少の凸凹（とつおう）を描いて一面に連（つら）なる間に、蒼黒（あおぐろ）い藻草（もくさ）が限りなく蔓延（はびこ）っていた。

彼岸過迄 (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)

“凸凹”の意味

《名詞》
凸 凹（とつおう）

でこぼこ。高低。（詳細は「でこぼこ」を参照）
(出典:Wiktionary)

“凸凹”の解説

凸凹（でこぼこ、とつおう）、凹凸（おうとつ）とは、高低差・格差が確認されるような状態やそのような形状、およびそれらを強調して表現するような状況である。平らでない状態。不陸（ふりく）ともいう。凸も凹も単体で意味を成すが、本項では両者を組み合わせた場合に言及する。
英語での表記は''unevenness'、ruggedness'、roughness''。
(出典:Wikipedia)

凸	常用漢字 中学 部首:⼐ 5画
凹	常用漢字 中学 部首:⼐ 5画