冬日とうじつ)” の例文
吾人ごじんは阿部伊勢守を以て、庸相というべからず。彼は夏日かじつ恐るべき水野の後を承け、冬日とうじつ親むべき政略を取れり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
むかし洋人はじめて印度インドに航する者あり。王にいいて曰く、臣が国、冬日とうじつあり、水凍結とうけつしてしょうのごとく、鏡のごとく、堅きこと石のごとしと。王おのれいつわるとなしてこれを殺せり。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)