共鳴きょうめい)” の例文
その聴手ききてだった僕は、爾来じらい大いに共鳴きょうめいし、この論説の普及ふきゅうにつとめているわけなんだが、全くその岡安巳太郎という男は、科学的殺人が便宜べんぎになった現代に相応ふさわしい一つの存在だった。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その長官たる私が、昭和十年の始め頃からある種の新聞で乱臣賊子らんしんぞくしと大がかりに罵倒ばとうされた。在郷軍人会も大挙してこれに共鳴きょうめいした。そして四方八方から、目を光らせて私をながめるようになった。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)