六月みなつき)” の例文
時は六月みなつきのつごもり、いと暑きころほひに、宵はあそびをりて、夜ふけてややすずしき風吹きけり。螢たかくとびあがる。この男、見ふせりて
伊勢物語など (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
六月みなつきつちさへけて照る日にも吾が袖めや君に逢はずして」(巻十・一九九五)等は、同じような発想の為方しかたの歌として味うことが出来る。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
六月みなつきのおなじ夕にすだれしぬ娘かしづく絹屋と木屋と
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)