“先入主”の読み方と例文
読み方割合
せんにゅうしゅ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それ等の人物は将来において、苦痛と悲哀の高き代償を払って、彼等の霊的進歩を妨ぐる先入主せんにゅうしゅと、偏見とから脱却せねばならない。
「あなたの頭から、その観念が抜けきれぬ。猿々と、あごで追い使っていた頃の先入主せんにゅうしゅさまたげて、今のあの男の正しいすがたが見えなさらぬのじゃ」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
先入主せんにゅうしゅの関係があるのかも知れないが、私には高坐で聴いた柳桜の話の方が面白いように思われてならなかった。新三と家主との鰹の対話の呼吸いきなどは、柳桜の方が確かに巧かった。
寄席と芝居と (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)