兄人あにびと)” の例文
結城縞ゆうきじまの着付に八反の三尺帯を鉄火に締めた、二十歳程のいなせな男——それはお春に三つましの兄人あにびとで、十七の時からとび人足の仲間にいたが此の頃船乗りの知辺しるべを頼って、千石船の舟子となり
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)