おごそ)” の例文
短い破れたはかまには、雪がかかって湿れている。——足には足袋たび穿かずに、指は赤く海老のように凍えていた。翁は、おごそかに
(新字新仮名) / 小川未明(著)
どこに神の宮らしきおごそかさがあるか。商人は参詣人より利をかすめ、祭司は商人の上前をはね、賽銭さいせんの上がり高の多きを喜んで神の家から神聖さを強盗している。綱紀弛緩、俗気紛々。