トップ
>
傳馬
>
てんま
ふりがな文庫
“
傳馬
(
てんま
)” の例文
新字:
伝馬
六人乘りの
傳馬
(
てんま
)
、
呑手
(
のみて
)
が揃つてゐるらしく、近寄るとプンと
酒精
(
アルコール
)
が匂ひさうな中に、二十一、二の半元服の若い女が、
單衣
(
ひとへ
)
の肩を紅に染めて、
姑
(
しうとめ
)
らしい老女の介抱を受け
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
家々の
燈火
(
ともしび
)
は水に映つてきら/\と
搖曳
(
ゆら
)
いで居る。櫓の音をゆるやかに
軋
(
きし
)
らせながら大船の
傳馬
(
てんま
)
を
漕
(
こい
)
で行く男は澄んだ聲で船歌を流す。僕は此時、
少年心
(
こどもごゝろ
)
にも言ひ知れぬ
悲哀
(
かなしみ
)
を感じた。
少年の悲哀
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
傳
部首:⼈
13画
馬
常用漢字
小2
部首:⾺
10画
“傳馬”で始まる語句
傳馬町
傳馬船