健坊けんぼう)” の例文
健三はむかしその人から健坊けんぼう々々と呼ばれた幼い時分を思い出した。関係が絶えてからも、会いさえすれば、やはり同じ健坊々々で通すので、彼はそれをいやに感じた過去も、自然胸のうちに浮かんだ。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
健坊けんぼう、御前本当は誰の子なの、隠さずにそう御いい」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)